立ち絵についてのお話し、続いては表情差分についてです。
表情差分は「無表情」と「目閉じ」に、「喜び、怒り、悲しみ、驚き」を2種類ずつ用意した、計10種類が基本になるかと思います。
『ヤンデレ彼女』のときはそうでした。
しかし、それだけでは全然表情が足りなかったので、『ゴシックの瞳』以降の作品は15種類にまで増やしています。
表情が多い方が演出のバリエーションも増えていいのですが、そのぶん絵師様の作業量も増えてしまいます。
そのため、汎用性の高い「ほんのわずかな動き」を表すことが重要になります。
あまり大げさな表情だと、使いどころが限定されてしまうので。
ちなみに、『ゴシックの瞳』の絵師である「きゅうり」様は、こちらが指定している15種類の倍以上となる、30種類以上の表情差分を用意してくれました。
それだけあると2~3回しか使えない表情もあるのですが、それを理解した上で描いてくれています。
看護師さんの「てへぺろ」なんかがそうですね。
『ゴシックの瞳』のキャラクターの表情がすごく豊かなのは、そういった理由があるからです。